福岡県筑紫野市の老舗温泉旅館「二日市温泉 大丸別荘」の山田真前社長が、3月12日死亡しているのが見つかりました。
市内の山道で遺体が見つかりましたが、現場の状況などから、県警は自殺とみています。
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大丸別荘は、1865年創業の、昭和天皇が宿泊されたこともある由緒ある老舗旅館ですが、2022年、大浴場の湯から基準値の約3700倍となるレジオネラ属菌が検出されました。
保健所に虚偽の説明をしており、塩素の投入や清掃を怠り、大浴場の湯を年2回しか入れ替えていないことが報じられたことで非難を浴びていました。
さらに、追い打ちをかけたのが、2月28日に福岡市内で山田社長の記者会見での説明で、山田前社長は、湯の入れ替えをしなかったのは自分の指示だとしたうえで、『レジオネラ菌がたいした菌じゃないという先入観があった』『塩素の臭いが自分の体質に合わずに嫌いだった』と、説明したことで山田前社長に非難が集中しました。
近くには山田前社長が使っていた車が止まっており、車内から遺書とみられる紙が見つかりました。
遺書には、「申し訳ない」「全て自らの不徳のいたすところ」「あとはたのむ」などと書かれていました。
山田前社長の選んだ選択には、
「残された人が、もっと苦労する。自分が死ねば解決、なんて理屈は通らない。」
「生きてきちんと大丸別荘を立て直して欲しかったです」
のような声が上がっています。