今話題のコオロギ食についてご存じでしょうか?
徳島県の県立高校がコオロギパウダーを使った給食を試食品として提供したところ、「子供に食べさせるな」といったクレームが続出しました。
また、「Pasco」ブランドで知られる「敷島製パン」が販売しているコオロギパウダーを使った商品に対して反発の声が多く上がるなど話題になっています。
では、コオロギは食用として本当に適しているのでしょうか?

日本では昔からイナゴを食べてきた歴史があります。
しかし、イナゴは稲が主食ですが、コオロギは雑食なので死骸などを食べる昆虫です。
天然のものは危険性が高いのでご注意ください。
コオロギには微毒があり、特に妊婦は食べてはいけないものです。
甲殻類のエビ、カニアレルギーがある人も特に注意です。
日本で食用されているコオロギとは?

日本で食用とされているコオロギは、ヨーロッパイエコオロギ、フタホシコオロギという種類です。
フタホシコオロギは琉球列島に野生で見られるが、それ以外の地域では両種とも野生では見られず、本州でよく見られるエンマコオロギなどとは別の種類となります。
欧州で食用に用いられているのも同じヨーロッパイエコオロギ及びフタホシコオロギで、素揚げやピザ、スープの具のほか、粉末パウダーに加工すればパンやコロッケ、菓子にまぜることができ、幅広い用途での食されています。
コオロギ食のメリットとは?

コオロギは豊富なタンパク質に加え、亜鉛、鉄分、カルシウム、マグネシウム、ビタミン、オメガ3といった体に必要な栄養素を数多く含んでいる次世代のタンパク質です。
また、コオロギにはキチン質という食物繊維も多く含まれており、食物繊維と同様に腸内環境をきれいにする効果も期待できます。
コオロギの味はよくエビだと言われます。
エビよりも手軽に入手できて、調理も簡単というメリットがあります。
ヨーロッパイエコオロギ、フタホシコオロギの2種類の違いですが、フタホシコオロギの方が旨味が強く、濃い味です。
安価で手に入りやすいこともコオロギ食のメリットで、コオロギは大量に高密度での養殖が可能です。
養殖の餌も穀物主体で手に入りやすく、他の家畜との比較では、飼育スペースが小さくて済むこと、養殖サイクルが短いことが利点として挙げられます。
エビを食用とすることは当たり前になっていますが、始めて食べた時はみんな同じ感覚だったのでしょうか?今後コオロギ食が浸透するかどうかが注目されます。